2012年4月24日火曜日

パワービジョン

JOINTSにて、やはりお問い合わせが多かったのがインジェクション関連。

中でも今回多かったのは「ダイノジェット パワービジョン」

基本的に、ツインテック、サンダーマックスのような「フルコン」には

ワイドバンドO2センサー(通称AFセンサー=燃料を大幅に増量しても、読み取りが可能)が、

キットに含まれておりますので、エアクリやマフラーの違いなどによる

個々の車両に合わせた補正が可能です。

(AFセンサーとは、排気ガス中の酸素濃度を瞬時に測定するセンサーで、

その測定結果により、こちらが指定した空燃比と実際の空燃比に誤差がないかを調べ、

誤差があればECMで補正した燃料噴射量に変更するために必要なセンサー)



対して、パワービジョンやスクリーミンST等のフラッシュメモリーディバイスは

純正のECMを書き換え、純正のO2センサーを使用するため、燃料を大幅に

増量してしまうと、空燃比が測定できません。

O2センサーはAFセンサーと違い、理論空燃比14.7:1より濃いか薄いかを

判断しているだけで、実際の空燃比は測定できないのです。

すなわち、個体差に合わせた補正をする機能が備わってはいないということです。

ただ、当店取り扱いの埼玉県「SHAFT」さんが販売元の日本仕様正規品は

SHAFTさんにてリターダー装置付きのシャシダイで実走行に非常に近い燃料マップを

作製して入れてありますので、大幅な補正は必要有りません。

しかし、それでも中には部分的に補正が必要な車体や、

ユーザー様側で補正してほしいといったご要望もあると思います。


では、どうすればよいか。


その① 該当車両をシャシダイに持ち込み

現時点ではこちらが最良の方法と思います。

当店でも受付しております。ただしお時間と費用がとてもかかってしまいます。

(↓ 前回SHAFTさんに持ち込んだ時の様子)










その② パワービジョン オートチューナーキットを使用

これはダイノジェットからパワービジョン専用に販売されている、

ワイドバンドAFセンサー付き補正キットです。

現時点では当店にはシャシダイがないため、こちらを使用しております。




いったんマフラーにワイドバンドAFセンサーを取り付け。(年式により加工必要)

上側の大きなセンサーがワイドバンドAFセンサー

下の小さいのが純正ナローバンドO2センサー



本体もいったん取り付けをし、そして走行。データを蓄積します。



そして帰ってきたら、走行データをパソコンに落とし

必要なところを補正。

この作業を数回繰り返し、補正箇所が少なくなれば、

オートチューナー(ワイドバンドAFセンサーも)を取り外して納車。

オートチューナーは別売りですが、お客様に購入していただく必要はございません。

お値段は通常のセットアップ&マップ製作 ¥40,000-  に対し、1万円アップの

¥50,000-です。

ただし、あくまで実走行ですので、当店の試運転コースで試運転できる範囲の補正になります。

高速走行や法廷速度以上のセッティングはできかねますことをご了承ください。

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